冬になると、肌が乾燥してかゆくなることはありませんか?乾燥肌とかゆみは、とても不快な症状です。「肌がカサカサして、つっぱる」「かゆくて、掻きむしってしまう」そんな悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。実は、これらの症状は、乾燥肌が原因となっている可能性があります。
乾燥肌とは?
乾燥肌とは、肌の水分量が不足して、カサカサしたり、つっぱったりする肌の状態です。角質層の水分量が10%以下になると乾燥肌と診断されます。角質層は、肌の表面を覆う最外層の細胞層で、バリア機能を担っています。(詳しくはおすすめハンドクリームの記事に掲載しています。)
乾燥肌は、季節や生活習慣、体質などによって引き起こされます。
このブログでは、乾燥肌とかゆみの原因と対策、対処法、予防法などについて、詳しく解説していきます。
乾燥肌とかゆみの症状
乾燥肌とかゆみの症状は、以下のようなものが挙げられます。
- 肌のつっぱり感
- ゴワゴワ感
- カサカサ感
- ザラザラ感
- ヒリヒリ感
- 粉ふき
- 赤み
- かゆみ
乾燥肌とかゆみの原因
乾燥肌とかゆみの原因は、大きく分けて以下の2つに分けられます。
- 外的要因によるもの
乾燥した空気、冷たい風、洗顔や入浴による洗いすぎなどによって、角質層の水分量が不足し、バリア機能が低下します。すると、外部からの刺激によって、肥満細胞(マスト細胞)からヒスタミンなどのかゆみ物質が放出されます。ヒスタミンは、血管を拡張させたり、神経を刺激したりして、かゆみを引き起こします。また、かゆみを掻くと、皮膚が傷つき、さらにかゆみ物質が放出され、かゆみの悪循環に陥ることがあります。
- 内的要因によるもの
加齢、ホルモンバランスの乱れ、ストレス、紫外線、栄養不足などによって、肌のターンオーバーが乱れ、角質層が厚くなり、肌が乾燥しやすくなります。そしてバリア機能が低下します。また、古くなった角質は、かゆみ物質の放出を促すこともあります。そのため、新陳代謝が悪いと、かゆみを感じやすくなります。
乾燥肌とかゆみの対策・予防
乾燥肌とかゆみの対策は、以下のようなものが挙げられます。
- 肌の保湿を心がける
保湿クリームや化粧水などで、肌にしっかりと水分を与えましょう。
- 洗顔や入浴は、やりすぎに注意する
洗顔や入浴は、ぬるま湯で短時間で行いましょう。熱めのお湯は、肌の表面に存在する天然の保湿成分であるNMF(天然保湿因子)が失われやすくなります。また、過剰な洗浄は肌の必要な皮脂まで洗い流してしまい、乾燥肌や肌荒れを招く可能性があります。
- エアコンや扇風機の風を直接当てない
エアコンや扇風機の風を直接当てないようにしましょう。
- バランスの良い食事を摂る
肌の健康に必要な栄養素を、バランスよく摂りましょう。
- 十分な睡眠をとる
睡眠不足は、肌のターンオーバーを乱す原因になります。十分な睡眠をとりましょう。
- かきむしらない
かきむしると、肌を傷つけ、さらにかゆみが悪化します。
- 冷やす
冷やしたタオルや保冷剤などで、肌を冷やすと、かゆみが緩和されます。
- 薬を使う
かゆみがひどい場合は、市販の抗ヒスタミン薬やステロイド薬を使うとよいでしょう。ただし、ステロイド薬は、長期使用すると副作用が出る可能性があるため、注意が必要です。
乾燥肌とかゆみを予防するためには、以下のことに気をつけましょう。
- 室内の湿度を保つ
室内の湿度を50~60%に保つと、肌の乾燥を防ぐことができます。加湿器を使う、洗濯物を部屋干しするなどの方法があります。
- 紫外線対策をする
紫外線は、肌の乾燥や老化を促進します。日焼け止めを塗ったり、帽子やサングラスなどのUVカットアイテムを着用したりして、紫外線対策をしましょう。
- ストレスを溜めない
ストレスは、肌のターンオーバーを乱す原因になります。適度な運動やリラックス法を取り入れて、ストレスを溜めないようにしましょう。
おすすめの医薬品や医薬部外品
メンソレータムADクリーム 第2類医薬品
お風呂などで体が温まった時や、さまざまな刺激によって起こる我慢できないかゆみ。「メンソレータムADクリームm」は、3つのかゆみ止め成分(クロタミトン・リドカイン・ジフェンヒドラミン)配合で、かかずにいられないしつこいかゆみをすばやくしずめます。かゆみをしっかり抑えて、かゆみの起きにくい肌へと導きます。
ヒルマイルド 第2類医薬品
100g中ヘパリン類似物質0.3g含有の「ヒルマイルド」は、「保湿」「血行促進」「抗炎症」の3つの作用があり、子どもからお年寄りまで、全身に使用できます。肌内部の角質層まで浸透し、保湿効果を発揮し、肌の乾燥や炎症、肌荒れなどの改善に有効に働きます。
イハダ プリスクリードi 第2類医薬品
ノンステロイド、無香料・無着色で、肌にうれしい低刺激設計。ウフェナマート、グリチルレチン酸、ジフェンヒドラミン3つの有効成分の働きで顔・目のまわりのかゆみ・あかみ・湿疹にも使えます。
プロペト ピュアベール 第3類医薬品
ベタつきが少なく、伸びが良いピュアワセリン。目元や口元、赤ちゃんからご高齢の方まで、敏感なお肌もトラブルから守ってくれます。人肌ですっと溶けてべたつきが少なく、なじみやすい。
リンデロンVs 第2類医薬品
かゆみや炎症をともなう場合は、掻きすぎて症状を悪化させないためにも、かゆみを抑え強い抗炎症作用のあるステロイド外用剤(塗り薬)で治療するのも有効です。リンデロンVsは、すぐれた抗炎症作用をもつベタメタゾン吉草酸エステルを配合。
アピットジェル・クリーム 医薬部外品
全身に使用できる低刺激処方。天然セラミドなどのナノ粒子化したうるおい成分が浸透。肌を外部刺激から守ります。
ヒノキ ハンドニークリーム 医薬部外品
ヒノキチオール・ε-アミノカプロン酸配合で新陳代謝を正常化し、ターンオーバーを整えます。 様々なダメージから肌をまもり、肌荒れや乾燥を防ぎます。サラっとしたクリームで肌質、部位、年齢問わず、男性の方にもおすすめです。
サメミロンエース 医薬部外品
サメミロンエースは、肌荒れやニキビの予防、皮膚の保護、乾燥防止、潤いを与える効果がある医薬部外品です。深海鮫から抽出した天然スクアレン99%以上を含む活性スクアレン製品で、皮膚の自然治癒力を高めます。優れた浸透力で、つけた後もべたつかず、サラリとした使用感です。サメミロンエースをお肌にスプレーし、よくすりこんで、保湿剤を塗ると保湿成分が良く浸透します。
まとめ
乾燥肌とかゆみは、適切なケアで改善することができます。肌の保湿を心がけ、外的刺激から肌を守るようにしましょう。また、症状が続く場合は皮膚科を受診することをおすすめします。専門医による適切な診断と治療は、症状の改善に役立ちます。