自律神経とは、心臓や血管、呼吸器、消化器、泌尿器など、体の内臓の働きをコントロールする神経です。自律神経は、交感神経と副交感神経の2つに分かれており、交感神経は体を興奮させる働き、副交感神経は体をリラックスさせる働きをしています。
季節の変わり目は、気温や湿度が大きく変化するため、自律神経のバランスが崩れやすくなります。自律神経のバランスが崩れると、疲労感、倦怠感、食欲不振、不眠、頭痛、めまい、イライラ、不安などの症状が現れることがあります。
自律神経のバランスを整えるためには、規則正しい生活を心がけ、十分な睡眠をとること、バランスの良い食事をとること、適度な運動をすること、ストレスを溜めないようにすることが大切です。また、温かい飲み物を飲んだり、湯船に浸かったり、マッサージを受けたりすることも自律神経のバランスを整えるのに効果的です。
季節の変わり目で体調を崩している場合は、無理をせずに休養をとるようにしましょう。また、上記のような自律神経のバランスを整える方法を試してみてください。症状が酷く、長引いているのであれば医療機関を受診することが必要です。
漢方薬
自律神経の乱れで「こころ」と「からだ」が不調をきたしている時は漢方薬がおすすめ! 生命活動の3本柱【気・血・水】
ストレス等で感情が不安定になり、イライラしてしまったり、眠りが浅かったりする人々に適しています。睡眠中に歯ぎしりをする人々にも有効です。漢方療法においては、ストレス等により感情をコントロールする「肝」に不調が生じることでイライラ等の症状が現れると考えられています。抑肝散は、「肝」の不調を整えることにより、症状の改善が期待できる漢方薬です。日常的にイライラや興奮といった神経の高ぶりのある方、衝動的になりがちな方に有効です。
高血圧に起因する不安感、不眠症、および、神経症といった症状を緩和することが期待できる漢方薬です。漢方医学にはエネルギーの流れを司る「気」という概念があり、ストレスなどでエネルギーの流れが逆流したり滞ったりすると、精神面や睡眠障害、高血圧などの症状が引き起こされます。柴胡加竜骨牡蛎湯は「気」の循環を正常に調整し、精神を安定させる作用があります。
現代医学で原因が明確にならない「不定愁訴」に対しては、睡眠障害、冷え性、ホルモンバランスの乱れなどによるイライラを緩和するために、漢方薬を活用することがよくあります。症状が多彩に変化する方におすすめの漢方薬として、加味逍遙散が挙げられます。漢方医学では、こうした不定愁訴は、生命エネルギーの「気」と、全身に栄養分を運ぶ「血」のめぐりが悪くなって起こると考えられています。加味逍遙散は、気のめぐりを正常化し、「血」を補給することで、女性特有の不調を改善していくことが期待されます。
お体が弱っている方におすすめの漢方薬である苓桂朮甘湯は、立ちくらみ、めまい、イライラ、頭痛などの症状を改善することができます。「水滞」とは、体内で水のめぐりが停滞もしくは偏ってしまうことに起因する症状の一種で、例えば胃のあたりを叩くと「ちゃぽちゃぽ」と音がする場合や、尿量が減少している場合には「水滞」の可能性が考えられます。「気」は生命活動の根源的なエネルギーであり、ストレスなどによって逆流すると、立ちくらみやめまいなどの症状を悪化させる原因ともなります。しかし、苓桂朮甘湯は「水滞」を改善する働きがあり、体内の「水」のめぐりを促し、「気」のめぐりを正常化させ、体を温めることで症状を改善することができます。
不安神経症に苦しむ方々が、ストレスなどによって気分がふさぐ、またのどに不快感を感じたり、吐き気を催す場合に使用されるのが、半夏厚朴湯という漢方薬です。これらの症状は、人体内の生命活動のエネルギーである「気」が流れにくくなったときに引き起こるものとされています。半夏厚朴湯は「気」の流れを促進し、症状を解消していきます。また、のどや胃の緊張をやわらげ、体内の水分循環を促進することで、胃腸の不調も改善されます。半夏厚朴湯は、つわりの症状にも効果があります。
健康補助食品
長江(揚子江)の南流域で知られる忘憂草(金針菜)と東北地方で産出の萱草花(黄花菜)が主原料となっています。この他、シードとハーブ、動物性原料を11種類も贅沢に配合されています。現代社会では、不安や疲れ、交通渋滞、転勤、リストラ、退職、複雑な人間関係、家庭内の問題等、様々なストレスに直面しています。このような神経を疲労させるストレスに悩む方には、忘憂草を加工した健康食品がおすすめです。この食品を摂取することにより、心に寄り添う癒やしを与え、熟睡とストレスに強い体を維持することができます。
忘憂草 別名のワスレグサ(忘れ草、忘草)諸説いろいろありますが、花の美しさに嫌なことを忘れてしまう事からつけられています。花言葉:悲しみを忘れる、憂いを忘れる、愛の忘却 また、和歌にも詠われています。(小町集)小野小町 わすれ草我が身につまんと思ひしは人の心におふるなりけり